北海道内における精神科病院内の暴行事案に関するメッセージ
一般社団法人北海道精神保健福祉士協会は、個人としての尊厳を尊び、人と環境の関係を捉える視点を持ち、共生社会の実現をめざし、社会福祉学を基盤とする精神保健福祉士の価値・倫理・実践をもって精神保健福祉士の向上努めるとともに、クライエントの社会的復権・権利擁護と福祉のための専門的・社会的活動を行うソーシャルワーク専門職である「精神保健福祉士」を会員として組織する専門職団体です。
この度、2023年6月北海道内の精神科病院で起きた暴行事案に関する報道がありました。また、2022年12月以後、北海道内の障害者施設、高齢者施設等でいくつもの
虐待報道もありました。
現在、法的な枠組みの監査や調査等も進行中の事案もありますが、どの事案も報道等によればいずれも職員等によるものであり支える側が、その支援対象あるクライエントの尊厳を踏みにじり、人権を侵害し、安全を脅かすことは絶対にあってはならないことです。
当協会はすべての人が尊重され、ともに生きる社会の実現を目的に掲げており、すべての人が様々な違いを認めかけがえのない存在として、多様な価値を受け止め社会的・政治的・文化的活動を通して社会正義の実現をめざしこれからも積極的に取り組んでいく所存です。
2023年7月10日
一般社団法人 北海道精神保健福祉士協会
会長 佐々木 寛